【簡単計算】ビス均等配置計算

先日、使用する材料に対し、ビスを均等に打ち付けたいことがありました。

少し迷ったので、計算方法をまとめておきます。


実際の寸法があった方が分かりやすいと思い、2×4材の長さでよくある1820㎜(6F)を例にします。

これに等間隔で6本の柱を設け、ビス止めしたいとします。


条件

条件を下記の例で考えてみます。

  ・全長1820mmを使用

  ・6か所で固定

  ・等間隔で固定


単純に割り算

先ず、単純に全長を固定箇所数で割ってみることを考えてみます。

全長をL、固定数をn、ピッチをWとすると、両端部はW/2となります。

単純に1820を6で割ります。

   1820 / 6 = 303.333・・・・

303.33mmピッチで配置すれば等間隔になります。

両端部はピッチの半分になるので、W/2となり、

    303.333 / 2 = 151.666・・・・

となります。

これで均等にはなりました。


しかし、すっきりしません。

小数点が細かすぎます。

これではケガキの時にやりづらいですし、間違いのもとになります。


数字を丸める

単純に固定箇所数で割っただけでは、固定する箇所の数によりますが、小数点になり、後の工程への悪さが発生する問題があります。

そこで、数字を丸めてみます。

ピッチを303.333mmから300mmに変更したと仮定します。

すると、両端を除いた長さは

   W × (n-1)

となり、

   300 × (6-1) = 1500

になります。


では、次に両端の長さを算出します。

両端の長さは、全長から1500mmを差し引いて、半分にすればよいので、

   1820 - 1500 = 320

   320 / 2 = 160

となります。

と整数で分割することが出来ました。



両端の寸法を長くしたい場合

周辺の設計と合わせて、両端の寸法を長くしたい場合が考えられます。


両端の寸法を長くするには、ピッチを短くします。

ピッチを300mmから250mmに変更したと仮定します。

   250 × (6-1) = 1250


次に、両端の長さを計算します。

   1820 - 1250 = 570

   570 / 2 = 285

よって、両端の長さは285mmになります。


両端の寸法を短くしたい場合

両端を長くしたい場合とは反対に、短くしたい場合も考えてみます。


両端の寸法を長くするには、ピッチを長くします。

ピッチを300mmから330mmに変更したと仮定します。

   330 × (6-1) = 1650


次に、両端の長さを計算します 。

    1820 - 1650 = 170

    170 / 2 = 85

よって、両端の長さは85mmになります。

数字が整数で整えられすっきりしました。



参考にしていただけると幸いです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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